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花巻・名湯コレクション(大沢温泉) 平成28年度花日和春号(平成29年3月発行) | 花巻市

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(上)豊沢川の流れを間近に 望む湯治屋の混浴露天風呂

「大沢の湯」。(下・右)カー ブを描く浴槽がユニークな 湯治屋大浴場「薬師の湯」。 湯治屋には、ほかに女性専 用の「かわべの湯」も。(下・ 左)菊水舘の「南部の湯」は、 ぬくもりあふれる木造風呂。

 大沢温泉の起源は古く、その湯が発見されたのは、1200年以上も前の延暦年間だといわれている。平安初期、東北征伐のためにこの地を訪れた武将・坂上田村麻呂が、毒矢にあたった体を癒やしたのがその発祥だという。 泉質は

9.0pH

のアルカリ性単純泉。透明でクセのないお湯は、やわらかでなめらかな肌触り。神経痛や関節痛、冷え性や疲労回復に効果があるとされている。 宿として営業を始めたのは

。りはまさに「湯めぐ、の里」といった趣だ 「大」沢の湯風呂れ天露大たら作にはをめじめ敷な大広。る地しが場浴のつ6楽 折色景いし美に々々季四は山む囲を映をうし川、よす出張にり沢、はで内地豊敷 趣「い深屋が根き水菊。舘」が軒を連ねる周囲やぶか「)部炊自(屋治湯る残も」、 ううよ豊に、に沿 川沢はで在現和代近風0物建の前年02旅」、閣水山「今館が 慢。だ をわいとだん運足にに治る湯りたわれな、豊数自が湯おか能県効るれら知に下度 18も、紀の初め頃。幕末には南部藩主・南部利剛世

 大沢温泉は、多くの文化人に愛された温泉としても知られている。 宮沢賢治もその一人。幼い頃から父に連れられ、花巻仏教会の講習会場であった大沢温泉に足を運んでいた。花巻農学校の教師時代には、教え子たちを引き連れよく湯浴みに訪れていたという。 詩人で彫刻家の高村光太郎は、疎開先として花巻に滞在していた際、大沢温泉を気に入り幾度か宿泊。「ここは本当の温泉の味がする」と、とても気に入っていたそうだ。近年何度か利用していたのは、書家の相田みつを。大沢温泉の入口にある看板の〝ゆ〟の文字は相田みつをに書いてもらったものを複写したものだ。オリジナルは山水閣内に飾っている。

田 村 麻 呂 を 癒 や し た と さ れ る 効 能 豊 か な お 湯

多 く の 文 化 人 が 愛 し た 温 泉

花巻・名湯コレクション  大沢温泉File.4

【湯治屋】

現在でいうところのロビーである

「帳場待合」前の長い廊下。宿が 賑わう時間になると、パタパタと 板間を行き交う足音や常連客の会 話でさざめく。

豊沢川に沿って3つの宿が連なる 大沢温泉。水面に宿の明かりが映 る、夜の風情も格別だ。

変 化 し て い く 湯 治 文 化 を 見 つ め 続 け る い に し え の 湯 大

おお

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おん

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花 巻 ・ 名 湯 コ レ ク シ ョ ン     大 沢 温 泉

File.4

花 巻 南 温 泉 峡

(上)山水閣の半露天風呂「豊沢の湯」。冬期は ガラス戸を入れ内風呂になる。ほかに山水閣 には大浴場「山水の湯」もある。(下)相田みつ をに書いてもらった“ゆ”の文字のオリジナルは 山水閣内に飾っている。

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 200年以上前に建てられたとされる湯治屋、160年前から続く菊水舘は、文化人たちも目にしたであろう当時の姿を今に伝える。長い歴史の中で、多くの人の体を癒やし、心を満たしてきたお湯と宿。心地いい豊沢川のせせらぎを聞きながら、そんな時間に想いを馳せるのも楽しい。

 大沢温泉といえば、岩手県内では「自炊部」を思い浮かべる人も多い。自炊棟は数年前に「湯治屋」と名を変えたが、その佇まいはほとんど変わっていない。内装には手が加えられてきたものの、構造部は200年以上前の創業当時のままだという。建物は強固な岩盤の上に建てられており、6年前の東日本大震災の折にも建物には一切損傷はなかったそうだ。 200年前からその位置を変えていない正面玄関のガラス戸を引くと、出迎えてくれるのは拌てん姿の番頭さん。現代でいうところのロビーである畳敷きの「帳場待合」には、かつて客室で使われていた時代物の座卓が並ぶ。大正、昭和初期の調度品や、壁に掛けられた往時の宿のモノクロ写真を見ていると、ふとタイムスリップしたような感覚に陥る。常連らしき客同士が交わす地元言葉、板張りの廊下を行き交う足音…。絨毯敷きの温泉ホテルでは体験することのできない、どこか懐かしさを感じる音が飛び交っていた。 

 

10年ほど前までは、農閑期の

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(上)【湯治屋】

湯治文化を今に受け継ぐ風情あふれる温泉宿。200 年前と伝えられる創業当時の趣を今に伝える。

(中)【山水閣】

気品ある佇まいが美しい近代和風旅館。ロビーから は、豊沢川と対岸の美しい景色が楽しめる。家族風 呂もあり。

(下)【菊水舘】

幕末には南部藩主も訪れたという、160年の歴史を 誇るかやぶき屋根の宿。広縁を備えた、昔間の広々 とした客室もある。

「 湯 治 場 」の 趣 を 今 に 残 す 湯 治 屋

変 化 し て い く 湯 治 の か た ち

い頃は、お客様が来ると、持参の布団袋と、約1ヵ月分の食材や生活道具を詰め込んだ大きなダンボールをよっこらしょと部屋に運んでね。今は、長く泊まっていく湯治客は数えるくらいです」と話すのは、番頭歴

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〒025-0244

花巻市湯口字大沢181

《湯治屋》

TEL 0198-25-2315

《山水閣》

TEL 0198-25-2021

《菊水舘》

TEL 0198-25-2233

http://www.oosawaonsen.com

花巻南温泉峡  大沢温泉

花巻IC

花巻JCT

花巻南IC 至豊沢湖

花巻空港IC

構造部は200年前のままという歴史 ある湯治屋。玄関を入ってすぐにあ る畳敷きの「帳場待合」、お土産のほ か食料品や入浴用品を取り扱う「売 店」、コイン式のガスコンロを備えた 共同の「炊事場」など、ノスタルジック な雰囲気が漂う。風情あふれる客室 もまた趣がある。

湯治屋内にあるお食 事処「やはぎ」。宿泊 客はもちろん、食事だ けの利用も可能。い ちばん人気はそば粉 100%の十割そば。1 品につき50円追加で 部屋への出前にも対 応してくれる。

(下)卓球台を備えた「娯楽室」は、毎年2月3日に行 われる「大沢温泉節分祭」の会場でもある。

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参照